日本の競馬は、実に長い歴史を実は持っているんです。富裕層から徐々に庶民へと親しまれるようになった日本の競馬。2022年現在では、IR整備法が可決されたこともあり、今後も競馬を含めた賭けに関心をよせられていくといわれています。競馬の世界について以下ではより深く迫っていきましょう!
日本の競馬はイギリスが発祥
日本の競馬はイギリスが発祥地です。12世紀ごろにイギリスで競馬が始まり、元々は王侯貴族の娯楽として楽しまれました。明確なルールはなく、貴族がお互いのルールにしたがって遊んでいたものです。
1750年になると国民に遊ばれる、今の競馬となりました。
1700年には有名な競馬サラブレッドが誕生し、1780年にはダービー伯爵による第1回ダービーが開催されています。
ちなみに競馬は2022年現在でもイギリスでは人気があり、ブックメーカー(https://sportsbet.io/ja/sports/thoroughbred/next-to-jump)を使った賭けが主流となります。
江戸末期に日本で競馬が取り入れられる
日本では江戸末期に開国が迫られ、娯楽としてイギリスから競馬が輸入されました。
1866年に日本初の常設された競馬場が横浜にて建設(1943年に閉場)。賭博は違法でしたが、外国人が運営している競馬(=居留地競馬)は法律違反にならなかったわけです。
ただし日本でも上流階級の遊びとして取り入れられていたため、一般庶民が遊べるようになるのは少し先のことです。
庶民にも競馬が遊ばれるようになる
1888年以降は庶民も競馬へ触れるようになりますが、ギャンブル性が高いことを不安に思う声と、軍馬の生産に対して期待する声が上がりました。そのため政府は競馬を禁止にすることも、再開することもありました。
1888年に日本レース・クラブが日本初の馬券を発売しますが、1905年頃に非公式な競馬や闇での賭けが目立つようになりました。今後の影響を考えて、政府は1908年に馬券の販売を禁止しています。
しかし、戦争における軍馬が必要だったこともあり、競馬を軍馬として使うことが注目されました。その結果、1923年に競馬開催に関する法律が制定し、馬券も販売されるようになったのです。
その後も競馬を開催する機会は増えていったものの、1943年には競馬が一時停止となりました。戦時中だったことにより開催を控え、1945年に北海道と東北のみで競馬を開催するようになります。
よりエンターテイメントとして競馬が親しまれる
1948年から1954年は国が競馬を運営することになりました。これに対して国が儲けるために競馬を主催しているという批判の声が出始めたため、国による競馬の運営は廃止となっています。
その代わり1954年からは日本中央競馬会(JRA)が設立され、運営もしています。JRAは農林水産大臣を監督とした法人団体で、取り決めは法人がしているため、国民にも受け入れられました。
1956年からは実況中継放送も開始し、同年には中山グランプリも新設。1973年には競馬のはいセイコーが国民的アイドルになるなど、競馬はエンターテイメントとして日本全体で認知され、人気が出始めました。
国内・世界とともに脚光を浴びるようになる
日本で認知されるとともに、日本の競馬も世界と肩を並べるようになります。
1969年には日本馬が欧州の競馬にて初出場。1992年にはジャパンカップが国際G1にも認定されます。国際的に日本の競馬が認められた瞬間でした。
競馬の人気は2022年現代でも高まっています。2016年からは海外競馬の馬券を発売されるようになり、2021年にはゲーム、ウマ娘プリティダービーが流行り、日本で社会的現象となりました。
IR整備法も可決され、2022年以降も競馬はエンターテイメントのひとつとして関心を寄せられるとされています。