日本におけるBPO産業の規模は?

~ビジネスプロセスアウトソーシング~

近年、日本ではBPO市場が年々増加していることがニュースや話題に上がったりします。その業界にいればこそ、よく聞く単語ですが、そもそもそれはどういうものなのか、日本においてどのように広がっているのかを今回はまとめていきますので、最後までお読みください。

BPOとは?

まず、このBPOという単語ですが、「ビジネス・プロセス・アウトソーシング」(Business Process Outsourcing)を省略したものです。一般的には企業活動における、業務の一部プロセスを企画、設計、実施までを一括して外部へ委託することを表します。この特徴としては、すべてが委託企業に委ねられるということもあり、自社よりも秀でている、専門性が高い企業に託されるため、自社の業務に集中したり、その部分にかかるコストの削減を行えたりと、良いことが多くあります。この戦略は、カジノオンラインを含む多くの分野で機能します。

BPOの拡大の現状

BPOは主には、人事、総務、経理、情報システム等の間接業務、在庫確認、運送、倉庫管理等の物流業務、さらには製造業務にて活用されることが多くあります。今回は日本国内での規模を見ていきますが、近年では、安価な労働力を確保することができる海外での活用も増加しているという事例も見られます。

現在と将来

ここからは現在の状況、そして将来図について見ていきます。2020年度のBPOサービス全体を参考にすると、市場規模は事業者による売上高ベースでは前年度比2.1%増加の4兆4,390億6,000万円、その内訳としては、IT系BPO市場規模が同じく増加の2兆6,135億9,000万円、非IT系BPO市場規模が同じく2.9%増加の1兆8,254億7,000万円と、今後もその数値が上昇することは間違いないといえるでしょう。ここで着目しているIT系BPO市場に着目すると、現在多くの企業が導入をしている、あるいは検討しているクラウドサービスの普及を元手に、拡大が進んでいくと想定されます。

メリットとデメリット

ここからはメリットとデメリットをそれぞれ見ていきます。必ずしもいいことばかりではないということに着目してください。

「メリット」

  • 人材不足の解消:日本は現在、少子高齢化社会という大きな壁に当たっており、それが労働力不足になっていることは間違いありません。BPOを使うことで、人材不足の解消だけでなく、専門知識を持った人材によって迅速な対応をすることが出来ます。
  • 専門知識の活用:もちろんのこと、業務委託しているものは、最高知識をもったスペシャリスト達によって業務がなされ、多くの経験を活かした、各企業に最適な手法を取ってもらえます。

「デメリット」

  • 業務の把握がしきれない:外部に委託することで、同社内にその知識や業務内容を把握できる人がいなくなってしまう恐れがあります。これは何かしらのトラブルがあった際には命取りになってしまう場合があります。
  • 対応がしきれない:あくまでも委託のため、すべての取引には契約書が取り交わされ、一定条件下での作業となります。つまり、変更が生じた場合に、即変更を行うということが出来ない欠点があります。

デジタルBPO

コロナウイルスの蔓延により、デジタル化やテレワークという言葉が非常によく聞かれるようになりました。これによって各企業がオンラインでの業務を行うためにこの「デジタルBPO」を行い、業務のクラウド化、定型化をすることで移行するための難易度は非常に低くなりました。日本国内で近年カジノオンラインが流通していますが、これも元々は各企業が独自でやっていたものをBPO提携することで、ウェブサイトの作成、各種ゲームの導入、多言語対応等の機能を取りそろえ、特定の国だけでなく、世界各国のプレイヤーから遊んでもらえるようにしたりと、多くの工夫が各社にあります。

まとめ

今回はBPOというものがそもそもどういったものなのか、規模やその産業自体の特徴などを見てきましたが、これからの日本社会において、より経済的に、より効率よく業務をこなすには必須となるものです。依頼する企業によっては、中心となる部分のみを取り扱うもの、ほとんどすべて、あるいはその分野全部を取り扱っているところもあります。どの方法が自社にとって適しているのかをしっかりと見極めて、効果的な提携を行ってみてはいかがでしょうか。

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